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2011年7月18日 (月)

奈良県 大峰 芦廼瀬川(あしのせがわ)遡行

 奈良県 大峰 芦廼瀬川(あしのせがわ)遡行 H23/7/15~17 
メンバー:黒部の先生・広島から参加されたKさん・陽ちゃんの3名

7/15 上市駅21:30待ち合わせ、この日は風屋ダム(泊)
7/16 5:00起床 支度を済ませると、入渓谷地点へと車を走らせた。入渓谷地点でKさんを降ろし、陽ちゃん号と黒部の先生号の2台の車は遂行終了地点へと向かう。1台をここにデポしておけば帰りの林道を歩かなくて楽である。(歩いた場合は4時間かかる)
入渓谷地点に戻った我々は支度に取り掛かり、7:30頃ダムの下へと柵を乗り越え沢へと降りて行く。河原を歩いて行くと早くも素敵な場所へと辿りついた。ここの景色だけでも十分だと思った。七泰の滝10Mの場所である。7:50(思わず写真を撮りました。)
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しかし、ここから先はどうやって行けばいいのかな?
さつきの花が岩の隙間からところどころに咲いて美しい滝であった。滝に見とれていると黒部の先生がどうやらルートを決めたらしい。登攀技術が必要な急な斜面を這いあがる巻きルートでした。ロープをつけて慎重に足場を確保しながら登りました。始めからハードなのでこの先どうなるのだろうかと心配になった。無事に登り終えると遅かったせいか「もっと早くしてくれないとこの調子だととても時間内に目的地に辿りつけない!」と厳しいお言葉をいただきました。お客様なのにと内心思ったのですが、命を預かっているお仕事なので営業トークばかりではいかないのだろうなと思った。
Ashi06

S氏という人物は不思議な魅力を持つ男である。初対面にもかかわらず、なんだか自然に打ち解けて分かち合える感じがする。超有名人で知る人ぞ知る人物なのだが、彼にはそういったおごりたかぶりした態度を感じない。少年がそのまま大きくなったような感じで、それでいて技術や腕前は超一流なのである。
ガイドを頼むと非常に高いと思うけれど、命を預けているわけなのでそう考えると安いくらいである。
小まめにロープを出したりなおしたりランニングビレーで常に万が一を想定して安全を確保してくれている。どんなに危険な場所に出くわしても、恐怖感にかられる事はなかった。
安全な場所ではほとんど手助けする事がなく、自力で対処するように促したりもして実力を磨かせるようである。逆に容易に見える場所でも万が一滑ったらいけない所はロープで確保して安全を心がけている。これがS氏流なのだろう。
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今回の山行でなんだか自信がついた。もちろんほとんどガイドの力に違いないが、本当に楽しかったし、よく頑張ったと思う。アシノセ川は泳ぎの沢である。泳ぎには自信があるのだが、荷物を背負ってヘルメットをかぶってというスタイルなので思うようには泳げない。足のつかない深い釜は少しでも水を飲むような事があるとパニックに陥るのである。いくつもの深い淵や滝を乗り越えた。

ここを訪れる者を悩ませる核心の8M滝を乗り越えるのは一筋縄には行かない。最初の取り付きにまず苦労した。手を伸ばすと残置ハーケンにヌンチャクを掛けてくれているので、これを掴んでなんとしてでも登ってと言われたが、腕力だけでは登れない。以前の山行での経験からシュリンゲをアブミ替わりに使用すると登れるかも!?と思って試みたおかげでなんとかクリアできた。問題はここから少し上にくるっと回り込んだ辺りである。ぬるぬるのヌメヌメなのである。残置ハーケンがあったが、一カ所だけでは安全性に欠けるとあって左右対象にハーケンが重なるように新たにハーケンを打ち込んだのである。そしてさらに驚いたのは広島から来られたおじさんK氏がハンマーを使って後から回収したのである。そう、二人は紛れも無くクライマーなのである。そんな中に何で私のような者がいてるのか!?登りにくい岩場はお尻を上げてもらったりしてどうにかこうにかシッチャカメッチャカとにかくどないしてでも前に進んで行かなければならないのである。

どうにかこうにか核心を越えると後はそんなに難しい所はないからと、平らになったナメ床をトラバースしていた最中、気の緩みからか足が滑ってしまったのである。ザックが重すぎてなかなか起き上がれず、「流される流される!」と思わず助けを求めた。近くにS氏がいたのでなんとかなるだろうと安心感はあったものの、まるで亀がひっくり返ったようであった(笑)どこまで引き上げたらいいのか自分の足で立ち上がりなさいと言われ、冷静になって立ち上がる事が出来た。「こんな所で転ぶ人は初めてだ」と「疲労で足がふらついているんじゃないか」とまで言われた。トホホ・・・。
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もう少し行った所で今日の幕営地を決めようという事になった。
20Mはあるだろうと思われるトビワタリ谷の美しい滝を眺めながら歩いて行くと幕営地に敵している平らな砂利の岸を見つけた。
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今日はここで泊まる事にした。さっそく薪拓いに繰り出して、流木や木の枝を拾い集めた。まだ辺りは明るく時刻は15:30を回った頃であった。夕刻までしばらくゆとりのある時間を過ごした。荷物を出して驚いた…o(゜◇゜)o…担ぐ度ザックが重くなった理由が判明したのである。M店で買ったばかりの新調した防水バックが防水機能をはたしておらず、何もかもがびしょ濡れになっていて袋を逆さにするとご丁寧に水までたらたらと出てきた。今日寝る為に必要なマットやシュラフカバー、着替えまでもが濡れてしまっていた(>_<)
ショック
ガ━(゜Д゜;)━ン
仕方がないので焚火で乾かす事にした。シュラフが入ってなくて良かった。夕飯はS氏が作ってくれた焼きそばを美味しく頂いた。焚火を囲ってたわいもない話をして時間を潰すと、昨日からの寝不足で二人は先に就寝に着いたが、私は服が乾くまで焚火を囲んでしばらく一人で火の番をしていた。ようやく乾いたと思った頃、就寝に着いた。21:30頃。

7/17
5:00起床。朝からS氏自ら焚火を起こして朝食の準備をしてくれた。昨日も夕飯前に頂いたレモネードでまずは身体を温めて、次にスープを飲んだ。そしてマカロニを湯がいたものにパスタソースのようなふりかけをかけたものを頂いた。
6:00頃出発。
いきなり泳がないといけないのでいっぺんに目が覚めた。今日も朝からハードだ。昨日と比べると危険なヶ所はないとはいえ、しばらくはランニングビレーでロープに繋がれ、泳いだり、岩をよじ登ったり、としょうしたりへつったりした。広々としたナメ床が出て来て楽しめたりもした。傘捨谷のゴーロはカッコイイので写真に撮っておいたりもした。
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どこまで行っても深い淵ばかりである。泳ぎたい所もあったが、先に進む為ゆっくりもしていられなかった。岩肌にさつきの花が綺麗に咲いている。そこに蝶々が飛んできてとまったのを目撃した。さつきに蝶がくるのは珍しいとS氏は言う。
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そうS氏は写真家でもあるそして先に進むと、今度はエメラルドグリーンの濃い洞窟のような場所に出たよ。思わずその美しさに見とれてしまった。S氏も写真機を取出して撮影していた。私もこれは撮らなければと思いシャッターを切った。1枚はS氏が入ったものを2枚目は風景だけのものを撮った。
Ashi18

この淵を泳ぎたかったが、S氏が寒いから高巻くと言う事になった。高巻いた先はフィナーレの狼返しの滝が現れた。ここを訪れた方が最後に飛び込みをする淵である。私たちは飛び込まずそのまま通過した。えんていが見えた所をよじあがるとちょうどデポしてあった車の場所に出た。どんぴしゃであった。時間は9:50頃であった。2日目はなんか呆気なく終わった気がして物足りなさを感じたくらいであったが無事に遂行出来た事はなによりも良かった。引率していただいたS氏に感謝である。
Ashi20


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